【こども創意工夫塾】【大人のための図工教室】

創意工夫して問題を解決する力を育む造形教室(米原)

こども創意工夫塾:目標・ポリシー・講師

(2020年10月1日 更新)

目標:「創意工夫して問題を解決する力」を育む造形教室

図画工作には、実は様々な力が必要です。

制作課題を読み解く力、材料を探す力、アイディアを練る力、計画を立てる力、考えたものを形にす表現力や技術力。作品を発表するプレゼンテーション力も求められます。これらの力は、図画工作以外の分野でも必要なものではないでしょうか。

将来どんな道に進むとしても、様々な問題に直面することになるでしょう。そんな時、工夫して問題を解決できる人であって欲しいという願いを込め、図画工作を通して「創意工夫して問題を解決する力を育むこと」を教室の目標としました。

とはいえ、基本は「楽しく」です。楽しく一生懸命に制作に励んで頂ければと思います。

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ポリシー

① アイディアを練って形にする、作りながら考える

アイディアの捻出方法は人それぞれです。当塾では、制作に入る前に制作課題に関する設問に答える形で言葉でアイディアを導いた後、実際に作り試行錯誤する中で別のアイディアが閃くような制作課題の提供を目標としています。考えた通りにいかないこと、作っている途中で新たなアイディアを思いつくことを体感して頂きたいと考えます。

② 失敗を経験してから成功のコツを掴む

成功体験だけでは根気が育たないと考えています。そこで、あえてなかなか思い通りにいかない課題設定を心がけ、手出し・口出しは極力避けてヒントや提案に留めます。危険な行為やマナー違反でない限りは黙って見守り、失敗しても挑戦する姿勢を褒めます。成功のコツは自分自身で掴んで欲しいと考えています。

③ 基本は褒めるが、おだてない

褒めて伸ばすことを基本としています。しかし、手を抜くことはたしなめます。「これくらいでいいや」ではなく「これでいいのか?」と自問自答できる人になって欲しいと考えています。自己肯定感を養い、表現力を高めつつ、自己満足を超えられる作り手になって頂きたく思います。

④ 自ら決める練習をする

制作において「何を使うか」ということはとても重要な要素です。そこで、当塾では自分で決める機会を可能な限り用意することを心がけています。材料を選ぶ、道具を選ぶ、どう作るか考える、題名を考える・・・課題制作自体も、1度は修正・改善するよう指示しているとはいえ、最終的には自分自身で完成したかどうかを決めて頂きます。

⑤ 感性を育む

図画工作体験を通して五感を刺激し、様々なもの・こと・考えを知り、柔軟に受け入れ、豊かな感性を育んで欲しいと考えています。当塾では異学年合同でそれぞれ同じ制作課題に取り組みます。同じ課題でも作り手が異なるとまったく違うものができること、それぞれ感じ取り方が違うことを実感して頂きたく思います。

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講師

廣瀬 薫 Kaoru Hirose

2013年 富山大学芸術文化学部デザイン工芸コース卒業(コース名は卒業時のもの)

≪ご挨拶≫

「つくること」とは何かと考えてみると、自分の考えを表現した作品以外にも身の回りにはとてもたくさんの「つくること」があふれていることに気付きます。学ぶもの、食べるもの、着るもの、住む家、遊ぶ場所、視聴するもの・・・その先には更にそれらを構成する素材をつくる人がいて「つくること」は社会の中で連鎖しています。

 そんな社会の中で「つくること」を幅広く実践していけるよう、アートとデザインだけでなく芸術以外の分野にも繋がるような課題設定を意識しているのが「こども創意工夫塾」の特徴だと考えます。2014年にこども創意工夫塾を米原で立ち上げ、試行錯誤しながら続け、5年目の節目に長浜でも教室を開講する機会に恵まれました。そこで改めてこども創意工夫塾のポリシーやカリキュラムを練り直してみました。これは私自身にとって「つくること」の1つであり、挑戦です。

 社会の中で「つくること」とは何か、生徒の方のためになる塾・講師とは何か、日々考えながら、今後も更に進化・深化を続けられる塾でありたいと考えています。

(2019年8月30日 こども創意工夫塾 主宰・主任講師 廣瀬 薫)

(2020年9月29日 加筆修正)