こども創意工夫塾:指導方針・講師
(2025年10月17日 更新)
指導方針:つくりながら考え、考えながらつくる
こども創意工夫塾では、全コース・クラスで「創意工夫して問題を解決する力を育むこと」を目標としています。子どもたちは、工作や描画などの体験を通して、考え・試し・工夫しながら、つくる力を育てていきます。
通常レッスンは、まず課題制作から始まり、この課題には様々な“考える種”が隠れています。課題制作は、知識や技法を学びながら自分自身のアイディアの引き出しを増やすインプットの時間(探究的な学びの時間)と位置づけています。

課題が終わると、生徒の皆さんがとても楽しみにされている自由工作の時間です。
保護者の方にとって「習い事で自由」というのは心配ごとだと思いますが、こども創意工夫塾にとって自由工作は、インプットしたことをアウトプットする時間(表現的な学びの時間)という位置づけで、とても大切な時間です。
制作課題は、内容ごとにねらいは異なりますが、すべて「試行錯誤を重ねて考える」ことを目指しています。思うようにいかない時こそ、本当の学びが始まります。まずは、失敗を恐れず、とりあえずやってみましょう。失敗しても大丈夫です。なぜならその失敗から「どうしたらうまくいかないかが分かる」経験を得るのですから。それが分かれば「どうしたらうまくいくか」見えてくるはずです。大事なことは、失敗を避けることではなく、あれこれ模索しながら「より良い道を探し続けること」だと考えています。

一方で、自由工作は本当に自由です。何をつくるか、どうつくるか、どんな材料を使うか。すべてを自分で決めます。自由に表現することは、簡単なようでとても難しいことで、自分自身のアイディアの引き出しと相談しなければなりません。だからこそ、課題制作で学ぶ時間が自由な表現を支える力になるのです。知識や経験の引き出しが増えるほど、子どもたちはより自由に、より大胆に表現できるようになります。
言葉の引き出しも増やしてほしいという思いがあり、作品制作のあとは「ミニ発表会」を設けており、自分の考えを言葉にする練習をする場としています。初めのうちは講師からの質問に答えるだけの簡単なもの(1番気に入っている部分とその作り方など)から始め、話すのが苦手な子には文章を書いてもらい講師が代わりに読み上げる形を取ります。講評は目的としておらず、自分の作品を振り返り、他の人の考え方を知る経験を重ねることを重視しています。こうした一連のプロセスの中で、子どもたちは「考えること・表現すること・伝えること」を少しずつ身につけていきます。

こども創意工夫塾は、インプットとアウトプット、挑戦と失敗を繰り返しながら、制作課題を読み解き、自分なりにアイディアを練り、考えたことを形にする循環のプロセスを大切にする図工教室です。
図画工作経験を通して、子ども達が一生を通じて活かせる創意工夫する力を育むことを目指しています。
講師
廣瀬 薫 Kaoru HIROSE
2013年 富山大学芸術文化学部デザイン工芸コース卒業(コース名は卒業時のもの)
≪ご挨拶≫
「つくること」とは何かと考えてみると、自分の考えを表現した作品以外にも身の回りにはとてもたくさんの「つくること」があふれています。食べるもの、着るもの、暮らす場所、遊ぶ場所、視聴するもの・・・その先には更にそれらを構成する素材をつくる人がいて「つくること」は社会の中で繋がっています。
そんな社会の中で「つくること」を幅広く実践していけるよう、デザイン思考を意識した課題設定を意識しているのが「こども創意工夫塾」の特徴だと考えます。2014年にこども創意工夫塾を米原で立ち上げ、試行錯誤しながら続け、2024年に10周年を迎えました。
しかし2023年からは在籍希望者をお断りしなければならない状況が続き、当時の環境では拡張できないことを心苦しく感じていたため、2025年3月に一度教室を閉じ、2025年秋、独立開業という形で彦根で「こども創意工夫塾」を再開する運びとなりました。これは私自身にとっての「つくること」あり、大きな挑戦になります。
社会の中で「つくること」とは何か、日々考えながら、教室という形で創意工夫を実践していきたいと考えています。
(2025年10月17日 こども創意工夫塾 主宰・講師 廣瀬 薫)