(2021年5月20日 更新)
概要
ボール紙とダンボールによる台紙を折りたためるように配置し、セロハンテープで接着後、ミラーボール紙を両面テープで貼りつけてベースを制作。鏡の映り込みを意識して色紙を切り貼りして頂きました。サイズは1面につき11✕11cmです。
レッスンの進め方
ボール紙とダンボールは事前にカットしたものを用意していました。ミラーボール紙の線引きは事前に行い、カットと両面テープの貼りつけはご本人にお願いしました。
(サンプル)展開状態↑ ↓折り畳み状態
構造の理解を深めるために、時間がかかってもできるだけ自力で組み立てることを基本としています。今回はイリュージョンという感じを出したくて、折りたためる構造にこだわって設計した分、やや複雑な構造になりましたが、各自が何度も確認しながらまずはベースを組み立てました。
組み立て後、色紙を切り貼りしていきます。表現テーマは自由としましたが「鏡の映り込みを意識すること」「折りたためること・展開できること」「台紙は変形させない」を条件としました。
ミラー紙部分の貼りつけが終わってからは、骨組であるボール紙自体にも色紙を貼りつけていこうと提案しました。ミラー紙部分をメインと想定して、ボール紙はあえてシンプルに仕上げている子が多かったように思います。中身を連想させるようなワンポイントを入れたり、中身に合わせたカラーを入れたり。
何かを描きたくなるような題材でもありますが、ハサミと糊の練習を念頭に置いていた制作課題でもあるので、鉛筆以外の描画道具は利用不可とし、色紙・画用紙のみで表現して頂きました。
条件の1つが「折りたためること・展開できること」だったこともあり「時々、畳んでみて問題がないか確認しましょう」と声をかけていました。
総評など
やや複雑な構造ですが、骨組みの組み立てさえ終われば、その後は楽しく切り貼りできる時間になるので、低学年さんでも十分楽しめる内容だと思います。講師のサポートがあるとはいえ、材料を自力で組み立てていることは間違いないので、骨組みが仕上がった際は達成感を感じてくれたのではないでしょうか。
鏡の映り込みを活かせるかどうかが鍵となる課題ではありましたが、折りたためることを条件としていたこともあってか「飛び出す絵本」から着想を得て制作に励んでいた生徒さんもいらっしゃいました。
実施日
春の体験教室(2021年4月17・24・29日)